アウトサイダー観戦

彫師クンの仲間が8月9日のTHE OUTSIDERに出場するというので応援にいってきたよ!
THE OUTSIDERというのは去年からスタートした特殊な格闘技大会。

いわゆる「不良」などの若者に格闘技を通じた更生の道を用意し、優秀な選手をDREAMやUFCといったメジャー団体を含めた大会にプロデビューさせることを目標にしている。
Wikipedia「THE OUTSIDER」

去年の第一回大会は「チャンピオンのヤンキー漫画かよ!」といった感じで日本中の強面が集まり、すんごい注目されてたですよ。


今回出場するのは「DIV TRIVALからの刺客」こと彫師の能仁。若干27歳。


試合前に「チケットをくれー」と本人を呼び出すと、余裕のある気さくな笑顔。
「調子はどう?」と聞くと「相手が結構でかいんだよー」と言いながらも楽しそう。
もうすぐ1000人を超える観衆(暴走族などコワイ人を含む)を前に闘うとは思えない笑顔がかっこいいゼ!


金属探知機で厳重にボディチェックを受けたあと試合会場のディファ有明に入ると、
客の刺青率が高い!客がハーコーすぎ。
しかし、悪そな奴はだいたい子持ち。
あっちこっちにイイ女系かあさん、そしてちっちゃい子供たちが沢山走り回っていて、なんだか不思議空間。
そして、主催者である総裁前田日明が登場。まわりにはリングス関係者。おだやかな表情が会場の誰より恐いですよ。


もちろん普通の格闘大会とは出てくる選手もぜんぜん違う!


「伝統の意地 静岡浜商現役応援団長 梅田悠介」

闘志とか気合って顔じゃないよ、もうそれ殺気だよ。
戦闘スタイルも、猛ダッシュ→パンチラッシュ。って、リングの上でこんなの見れると思わなかったよ。


会場がNOAHの本拠地ディファ有明だからなのか2代目タイガーも現れました。
学生プロレス元王者ジ・ウィンナー五十嵐充


第5試合に出た能仁くん。
対戦相手は「横須賀板前魂 炎の人間料理人 矢口剛」
最初は押され気味でしたが、左フックが決まり1分かからずにKO勝ち!!!!

総立ちで大歓声がおきました。


1日で20試合以上もあるので、5時間もの長丁場。
後半戦になるほど中途半端にグラウンドもこなせる選手同士があたるので、
アマとプロとの中間のような試合になってしまい、見世物としても試合としても微妙におもしろくない。
それに比べると、本気(マジ)で喧嘩上等なシロートが現れる前半戦の試合は中々の見ものです。
客席応援団の野次も「殺せ!」「シメちまいな!*1」などなど面白いったらありゃしない。
選手とともに花道にあらわれるセコンドたちも、ギャングスタ風味であったり、
特服+白ヘル+マスクに身を包んでいたりと、中々ステキな香ばしさでカッコイイ。


何より、会場で売っていた公式パンフレットがミリオン出版
中身のレイアウトはコンビニ本そのまま!っていうのも最高。


試合後、祝杯でビールをだらだら飲んでると能仁くんがあらわれたので、
記念ショットをおねがいしておきました。

「重いパンチだった」だって!!うひょー!

(Viaスポーツナビ)
日刊サイゾー「能仁インタビュー」

*1:オーレン石井かよ

「できない」と「やりたくない」は違う。


私生活でも仕事でも、「できません」「できないよ」という言葉を聞く。
まったく分野が違うからなのか、それとも時間が無いからないのか、
はっきりとした理由が明らかであれば納得もできる。
だがまれに「やったことがないから」「ニガテだから」としかこちらが受け取れないことがある。


この場合の「できない」は違う。
それは「やりたくない」のだと思う。


このふたつはまったく違う。


やったことが無いことに取り組み、どうしたら自分ができるようになるのか、
調べ、学び、実行することは、とても楽しい。
はじめてなのだから失敗することもあるだろうが、
経験したことによって、自分ができることが増えていく幸せを実感できる。
もしかしたら得意分野が増えるかもしれない。


その可能性を自分で「できない」といってつぶす。
それは「できない」ではない、「やりたくない」のだ。


その嘘は相手に対して言っているのではない、
自分に対して嘘をついて、ごまかしているのではないか。


「あなたのほうが得意そうだから」
「やったことがありそうだから」
そんな言葉を言われるたびに考える。


そんな嘘をつくな、
自分をごまかして甘やかしているだけじゃないか。
と腹が立つのだ。
やりたくないときは、めんどくさいからやりたくないと言え。

TOP10を読んだよ


この人が原作者のアラン・ムーアさん。

RHYMESTER宇多丸師匠が
「この顔のプリントのTシャツが欲しい」と言ってましたが、
ほんとうに本人の面構えがステキすぎます。

蛇神グライコンを崇拝しているとWikipediaに書かれていますが
たしかムーア自体は「産業革命以前のイギリスで文明が止まっちゃえばいい!」
なんてことを言ってる、ステキ革命オヤジ。*1


そして今回のTOP10ですが、またまた面白い。
スーパーパワーを持った人間だらけのハイパーすごい都市「ネオポリス」で活躍する
第10分署の通称「TOP10」の面々の、たいへんな毎日が
あいも変わらず、こまかーい絵でビッシリ描かれております。


ムーアが「ホミサイド/殺人捜査課」や「NYPDブルー」など刑事ドラマのファンだそうで、
アメリカンドラマのように、めまぐるしい日常が描かれています。
TOP10の面々もスーパーパワーを持っているのですが、
そこはウォッチメンやバッドマンと同じく、精神面はふつうの一般人。
疲れることもあるし、飲みに行くこともある。
人種差別もあれば、家族の介護が日常のやつもいる。


でも舞台はハイパー都市。
おっかけなくちゃならない事件や犯人は、スーパーパワーがからんできます。
精神病院を抜け出したサイコキネシス持ちのサンタクロース。*2
神様だらけのバー「GOD」では「聖☆おにいさん」ばりに神話そのままの殺人事件。*3
などなど、とんでもない事件ばっかりで、みんなヘロヘロ。


そして、どんな小さなコマにも、どんな小さい脇役にもアメコミパロディが満載!
あれ?この人ロビンに似てないか?
どう見てもチャーリーブラウン…ってことは横にいる犬は…
しまいにはナイトオウルとロールシャッハがこんなとこに!


バーのラクガキやホームレス一人一人までパロディが満載で
その一つ一つがストーリーと絡んでいて、わらえることこの上ない。

話の主軸となっている連続殺人事件が完結されるという
9月発売予定の2巻がたのしみです。

トップ10 (AMERICA’S BEST COMICS)

トップ10 (AMERICA’S BEST COMICS)

*1:Vフォーベンデッタ読め

*2:爆笑した。

*3:ここではやっぱりクトゥルーネタもあり。

ビジランテ

鬼才アラン・ムーアの最新作ですよ。

トップ10 (AMERICA’S BEST COMICS)

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ジョーカーの暗い過去を描いた「バットマン キリングジョーク」*1で大ファンになり、
映画化も記憶にあたらしい「ウォッチメン」では、その構成力と情報量に圧倒され、
おかげで実写映画ではオープニングから泣かされてしまいました。

そのアランムーア最新作が、なんと笑いとパロディだって!
たのしみで仕方ない!

ホームレスから大企業のCEOまで、全ての住人がスーパーパワーを備える巨大多層都市「ネオポリス」。

そんな驚異の街の治安を維持すべく奔走する第10分署「トップ10」の面々の奇想天外な日常を、
新米婦人警官「トイボックス」の目を通して描
く、笑いと涙とパロディ満載のスーパーヒューマン・ポリス・ストーリー!

ウォッチメン』とも
『キリングジョーク』とも
V フォー・ヴェンデッタ』とも違う、

あなたの知らないアラン・ムーアがここにいる!

*1:残念ながら再販されていないので現在は中古で15000円以上する

狂い咲きサンダーロード

ジンさんが亡くなりました。
もう2009年やだ。
俳優の山田辰夫さん死去

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