眩しくて起きると、汚いラブホテルにいた。
同伴者は仕事ですでに部屋を出ていた。
転がって1分ほど過ごしたあと、一人で買っておいたお茶を飲んだ。
むなしさを感じ無言のままカーテンを開けた。
目の前に犬。白い犬。ラブホテルの広いベランダの隅に。
後ろに犬小屋。こっちを見る犬。犬動かない。15秒静止。
犬立ち上がる。
急いでカーテンを閉め着替えて部屋を飛び出した、
帰りの中央線の中で何度も夢じゃないかと思った。
あれから何年も経ったが今でもいるのだろうか。