■
NDU!〜日本ドキュメンタリスト・ユニオン レトロスペクティブ〜
『パレスチナ1976-1983 パレスチナ革命から我々が学んだもの』&トークセッション
世界を向こうにまわして闘う興奮!武器を手に沸き立つスーパーハイテンション・パレスチナ人民軍!一方で、戦火で肉親を失った体験を毅然と語る少女たち。仮設学校で戦車や飛行機、爆発する兵士を描く子供たち。パレスチナの人々の生々しい表情から紡がれていく生きる力。その底部で国家イデオローグの陰が不穏に横たわる…
(1983/16mm/110min/制作:布川徹郎プロダクション)
[ 京都 ] 11月3日(木) 深夜2時スタート@JAZZ inろくでなし(始発電車発まで)
[ 大阪 ] 11月5日(土) 午後5時スタート@BAR 際(終電車発まで)
料金: 1500円+1ドリンク(当日のみ・大阪、京都共)
※すべての回に上映後、トークがあります。恒例のびっくりゲストは、酒井隆史氏なども参戦表明。いつ来るかはお楽しみ!
布川徹郎(ぬのかわてつろう)
67年に『ドキュメント早大闘争』を共同制作。翌年、早大中退の仲間とともにNDU(日本ドキュメンタリスト・ユニオン)を結成。
ベトナム反戦闘争の統一戦線を描いた『鬼ッ子―闘う青年労働者の記録』を69年に完成、70年、東大全共闘とスチールのスライドで『東大闘争・何事の起こりしかは明らかならず』を制作。全共闘最盛期と入れ違うかのように、布河原は沖縄へ密航。売春婦らの聞き語りやコザ暴動を映しとった『沖縄エロス外伝・モトシンカカランヌー』(71)をつくる。そして、竹中労の企画で『倭奴へ・在韓被爆者無告の26年』(71)、沖縄から台湾へ巡る『あじあはひとつ』(73)、ミクロネシアで『太平洋戦争草稿』(74)などを次々に発表する。76年より、崔洋一(『クイール』『血と骨』監督)プロデュースで布川徹郎プロダクションと名乗り、アメリカへ飛んで『bastard on the border 幻の混民族共和国』(76)、いったん日本へ帰国、『風ッ喰らい時逆しま』(79)をへて、戦火のおこる中東へと向かい、『パレスチナ76-83・パレスチナ革命からわれわれが学んだもの』(83)を撮る。
その後も、テレビ番組制作や過去のフィルムの再構成作品、ハイビジョンの音楽ドキュメンタリーを手がけるなど、さまざまに展開した。
“国境”を見すえ、描き続けた布川徹郎は長い沈黙を破り、大阪・新世界を起点にマルチ・スクリーンによる新たなドキュメンタリーづくりに挑んでいる。 NDU名義としては、台湾原住民族が靖国神社批判運動を展開する2005年新作の『出草之歌』がひさびさの制作となる。
この時期西には行けない、東でも上映はないのか。