水木しげる展に2回行く。
生い立ちについて、おなじみの自伝マンガを使ってテンポよく展示されていた。
それで思い出したのだが、
以前となりの家の少女と図書館へ行った際、図書館が初体験の彼女が「怖い本が読みたい」と言うので、子供図書コーナーにて水木さんの妖怪全集と自伝マンガを渡した。
自伝マンガを「ほら、全部カラーだし妖怪もいっぱい」と開いて見せた。例のラバウルで負傷した話が出てきたので「これは」と説明すると、いつのまにか6歳くらいの見知らぬ美しい少女も共に食い入って話を聞きいり、片腕を失くした水木さんの絵を凝視している。そして隣の家の少女が「こっちのほうがいい」と、妖怪全集を取り自伝マンガを棚に戻すやいなや見知らぬ少女は興奮した面持ちで自伝マンガ本を奪い去っていった。
そうか、小さい頃って死の匂いに敏感だったよな。と思った。