おんぶっこバギーについて

株式会社JTCの商品に「おんぶっこバギー」というちょっと変わったベビーカーがあります。
ワンタッチでリュック形状になるベビーカーです。

数年前、子どものために一般的なAB兼用ベビーカーを購入しましたが、肩と腰をガッチリと縛るベルトを嫌がり、どうやっても泣きます。
そんな時、このベビーカーで散歩をしている人を見かけました。

「座面がカゴ状になっていて、肩ベルトが無い!」と驚き、すぐさま購入。
子供は大喜びでベビーカーに乗って散歩をたのしむようになりました。
長いこと使ううちにいろいろな場所で「それはどうなっているんですか?」「何と言う商品ですか?」と様々な人に質問されることが増えました。
なので、商品レビューをしてみようと思います。


おんぶっこバギーのメリット
ベビーカーとして使う
座らせて…あっちのシートベルトをしめて…こっちのシートベルトを閉めて…ということは無ありません。
スポンと座らせて腰ベルトをとめたら終わり。
子供は上半身を自由にして両手が使えるので、立ったり座ったりと、とても楽しそうです。
そして、縦横どちらも車体自体が大変コンパクトなので狭い所でも動きやすい。
ショピング用カゴも巾着状になるヒモとスピンドルが付いていて使いやすいです。


背負子(しょいこ)として使う

「リユック形状になる」のナイスな点は、子供を乗せることではなく
カゴ状になった座面に重たいマザーバッグを「スポン!」と入れて背負うことができることでした

特に子供が立ち上がれるようになってから便利さアップ。
子供をおろす→カバンをベビーカーに入れる→背負う
これだけで両手を開けて、どこへでも行けます。
ベビーカーの重量が約3kgと軽く「今日の外出はベビーカー持って行こうかな?どうしようかな?」と悩むことが無く、旅行に持って行くにもバツグンです。
階段しか無い駅やビルで右往左往することもなくなり、
畳むと、とても小さくなります。四角くなり自立するので電車内でもバスの狭い座席でも、足元にはさんで置くことができます。

たたんで子供を載せたままおんぶできますが、実際は1人で10キロを超えた子供を載せたまま背負うことは難しく、夫婦揃っている場合でのみ子供を乗せて背負うことが数回あった程度です。
視界が高くなって面白いらしく、ぐずった時や泣いた時などには効果を発揮することがあり、おんぶの揺れ効果でそのまま寝てしまうことも多かったです。


おんぶっこバギーのデメリット

寄りかかる面がほとんど無い
(2013年8月のリニューアルで改善されているようです)
ベビーカーに乗せていると子供は振動でよく寝ます。普通のベビーカーなら背面があるので、寄りかかってグッスリ眠ることができますが、おんぶっこバギーには寄りかかることができる所がほとんどどありません。

上記の部分にネットがありますが、子供の頭部よりは上部にあるため、ネットの下に頭を入れてハマってしまいパニックで起きることも多いです。
手前の柵の部分に寄りかかって寝ている事のほうが多いですが、かなり眠りにくそうです。
Google検索による「おんぶっこバギーで寝ている子どもたち」画像


車輪が小さい

車輪の横にマジックテープが付いていて畳んだ時にピタッと小さくなるのは素晴らしいのですが、この車輪の小さに困ることは度々あります。
最近の一般的なベビーカーは溝はまり防止や、揺れを防ぐために、2輪もしくは太い1輪タイプが多いですが、おんぶっこバギーは畳んだ時に邪魔にならないように車輪が小さく作られているので、
こういうタイプの排水口が道路にあると必ずハマるので、タイヤが斜めに乗るようにしています。

そして、この程度の段差も越えられないので「よっ」っとウイリーさせなくてはならないです。
横断歩道などでは結構あせることもあり、忘れていると段差に激突して寝た子を起こします。


日除けのホロが小さくて、もろい
(2013年8月のリニューアルで改善されているようです)

もともとベビーカーの日除けのホロは飾り程度の物が多いですが、
この商品のホロもかなり小さいので、夏場は外付けサンシェードを付けて使っています。

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しかし、おんぶっこバギーのホロの付け根部分にある「差し込み部品」は一番の弱点です。

ホロは取り外しができるようになっていますが、この差し込み部品のプラスチックが大変柔らかいため、子供がふざけてホロを引っ張ってしまうと、あっという間に部品が千切れてしまい、残念なことに小さな部品が1つ壊れただけでホロ全体が使いものになりません。
結束バンドで補強をして使っていますが、半年で壊れてしまったため、2年間の使用で現在のホロは3つめです。


こうやって羅列すると欠点も色々ありますが
2年前から現在まで便利に毎日フル活用させてもらっています。
定価18000円だそうだが、ネットショップだとだいたい1万円を切る値段で購入できたのも良かったです。
遠方への外出用セカンドカーとして使用しても元が取れるでしょう。


現在は廃盤となっていますが、2013年6月にリニューアルして新発売されるので、改良版を買ってみようか更新を待っているところです。